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聖バルバラ(, )は、正教会、非カルケドン派、一部の東方典礼カトリック教会で崇敬される聖人(カトリック教会では現在、聖人暦から外れている・後述)。ニコメディアのバルバラとも。建築家や石工、砲手、消防士、鉱夫、囚人の守護聖人である。3つの窓をもつ塔、棕櫚の枝、孔雀の羽根、剣、聖杯、稲妻、本などと共に描かれる。記念日は12月4日(ユリウス暦使用教会では12月17日に相当)。 正教会ではイリオポリの聖大致命女ワルワラと呼称される〔日本ハリストス正教会『正教会暦』2008年版〕。「ワルワラ」のギリシャ語表記は""だが、古典ギリシャ語再建音の「バルバラ」が西欧に伝わったのに対し、中世以降から現代に至るギリシャ語の読みであるヴァルヴァラが東欧・スラヴに伝わり、教会スラヴ語で""(ヴァルヴァラ)と転写された事に由来する。日本正教会に伝わった際、"V"音は"W"音で転写される事が多く、このため日本正教会ではワルワラと転写されるに至った。 == 伝説 == バルバラはキリスト教が禁じられていた3世紀、ニコメディアの富裕な家庭に生まれた。求婚者たちから美しい娘を遠ざけようとした非キリスト教徒の父、ディアスコロスによって、バルバラは塔の中で生活することになる。その幽閉生活の中で彼女はキリスト教への信仰に目覚めた。ある日、2つの窓のある浴室が塔内に建設されることになった際、バルバラは窓を3つに増やさせた。この理由を三位一体を表すためとしたことから、娘がキリスト教徒であることを知った父は激昂し、手にかけようとする。 その瞬間、岩が2つに裂け、バルバラを包んで連れ去った。しかし、彼女を発見した羊飼いはその居場所を彼女の父親に密告してしまう。その後、羊飼いの羊たちはイナゴに姿を変えられた。一方、捕らえられたバルバラはキリスト教を信仰したかどによって、火で身体を焼かれるなどの拷問を受けた。しかし、翌朝には神のもたらした奇跡によって傷は癒され、その裸身は白い薄衣で人目に直接触れないように覆われたとされる。12月4日、剣によって彼女は殉教したが、その父はのちに稲妻に打たれて死んだという。ここまで〔植田重雄「聖バルバラ 殉教の処女」『守護聖者:人になれなかった神々』中公新書、1991年、pp. 78, 80-82.〕 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「バルバラ (聖人)」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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